株式会社 パレット -PAReT-
文化財 保存修復用品 製造・販売


弊社の取り組み

修復機材の出荷準備
 ODAで供与される機材は、対象国の国立機関(博物館、美術館 等)で機材を使用する修復家、コンサバター、研究者の方々のご要望やご意見を元に要請リストが作成されます。

 ですが、それらの商品は特殊な物が多く、なかなか一般の方では商品イメージがつかめないものがほとんどです。

 弊社では商品調査のマネージメント機関より協力を要請され、商品提案から選定までのお手伝いをさせていただいております。
 せっかく、日本の税金が元になる援助で供与する機材を、より長く活用して国際交流を深める為に、対象国の条件や状況をマネージメント機関と協議し、最適の商品を選ばせていただきます。
 また、諸事情(商品のモデルチェンジ、使用する国の環境事情など)により、要請されるものと同じ商品を用意することが出来ない場合があります。その際には、可能な範囲で代替品を探し出すのも弊社の役割です。

状況に応じたご提案を心がけています
 援助をしてもらえるなら「最新で最高の機材を供与してもらいたい!」そう考えるのは当たり前の事です。
要請機材の中には、日本の保存修復の現場でも限られた場所でしか使用されていない最新の機材が含まれていることがあります。
例えば、「レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐を修復した際に、顔料の分析を行った精密機器」などです。
残念ながら、その機材一台だけで全ての予算を使い切ってしまうほど高額なものです。
 また、導入されたとしても取り扱いに特殊な技術や、定期的なメンテナンスが必要です。さらに、そういった分析機器の実際は、利用頻度が低い場合があります。

 「宝の持ち腐れ」となってしまい、「形だけの援助」となってしまうでしょう。 それを防ぐために、弊社では時には強気でマネージメント機関に意見をさせていただく事もあります。


HEPA付きミュージアムクリーナー
 援助が必要な国の文化財や美術工芸品は、現状の劣化を止める為の処理が「早急」に必要とされる場合がほとんどです。
 即戦力として役立つ、例えば、日々の作品のメンテナンスに使用する、専用の掃除機等の方が役に立つはずです。

 出来る限り現場の希望を叶える事は大事ですが「常用として毎日使ってもらえ、末長く活用してもらう」事、それが最も大事な事と考えています。

特殊な要望にも対応可能です
 協力要請のある機材は多岐に渡ります。その為、弊社スタッフの知識だけでは対応が出来ない商品もあります。 その際は、弊社の人脈により、専門家の助言と協力をお願いしています。

【一部事例】
・アジアの熱帯性気候地域:土、建造物の温度、湿度を計測するセンサーとデータ保存機器

 残念ながら弊社スタッフの知識だけでは、最適な機材の選定が難しいと判断をしましたので、建造物の保存・修復をされている方に助言をお願いしました。 使用する地域の気候や、対象の文化財の状況などを考慮し、最適の商品をご紹介する事が出来ました。